経済用語で『合成の誤謬』という言葉があります。
「ミクロの視点では正しいことでも、それが合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること」
どういうことかと言うと
例えば、「貯金」
個人や家庭レベルだと「正しい行為」と
なりますが(本当はあまり良くないのですが)
日本経済レベルで見ると全体の消費が減り
ますます不景気に拍車がかかります。
需要が減り、供給(仕事)が減り、給与が減り
結果、自分の所得を減らしている、となるのです。
これ、じつはビジネスでもやってしまいがちです。
経費削減を旗印に
広告費を削る、人員を削る、残業を削る
一時的に収益は上がります。
しかし、
広告を削った為に売上が下がり、
人員を削った為にサービスが低下し、
残業を削った為に商品品質が悪くなり、
結果、利益が下がった。
これでは本末転倒です。
何が『投資』で何が『消費』か?
この見極めができないと求めていない結果を招きます。
投資とは「将来利益が増えること」
消費とは「利益がなくなること」
将来利益が増えるなら「残業」も投資です。
一度立ち止まって、 鳥瞰で全体像を見てください。
緊縮経営は簡単です。
蛇口を閉めるだけですから。。。